子どもと育てる自然体験ガーデン

春の息吹を感じる! 小さな種から命を育む、コミュニティガーデン種まき会レポート

Tags: 種まき, 春の活動, 自然体験, コミュニティガーデン, 食育

春の訪れとともに、新たな命を育む種まき会

先日、「子どもと育てる自然体験ガーデン」では、春の訪れを感じさせる温かい日差しの中、毎年恒例の種まき会が開催されました。まだ肌寒い日もありますが、ガーデンには植物の芽吹きや鳥の声が戻り始め、子どもたちの好奇心をかき立てる絶好の季節です。この日は、小さな種から生命が育っていく神秘を体験するため、多くの親子がガーデンに集まりました。

土の感触と小さな種の驚き

活動の始まりは、まず土に触れることからです。子どもたちは、ふかふかに耕された土の感触に興味津々。指でそっと触れてみたり、両手で持ち上げて匂いをかいでみたりと、それぞれの方法で土との対話を楽しんでいました。「この土、あったかいね!」「ちょっと湿ってる!」といった、五感を通じた発見の声があちらこちらから聞こえてきました。

次に、今回まく種の紹介です。手のひらに乗せられた小さな小さな種を見て、子どもたちは目を丸くしていました。「こんなに小さいのに、ここから大きなお野菜になるの?」という純粋な疑問は、まさに生命の不思議への第一歩です。今回は、子どもたちに人気のキュウリやミニトマト、そして育てやすいハーブなど、数種類の種を用意しました。

親子で協力、未来への一粒

いよいよ種まきです。子どもたちはガーデンのスタッフや保護者の方々に教わりながら、小さな穴を開けた土の中に、そっと一粒ずつ種を置いていきます。指先でつまむのも難しいほどの小さな種を、慎重に、そして大切そうに置く姿は、まるで未来への希望を託しているかのようでした。

種を置き終えると、その上から優しく土をかぶせ、たっぷりと水をやります。ジョウロから流れ出る水が土に染み込んでいく様子を、子どもたちは真剣な眼差しで見つめていました。「早く芽が出るといいね」「大きくなあれ!」と、まるで種に話しかけるかのように水をあげる子どもの姿に、保護者の方々も温かい笑顔を見せていました。親子の共同作業を通じて、自然を慈しむ心が育まれる瞬間です。

成長への期待とコミュニティの温かさ

種まき会は、単に植物を育てる活動にとどまりません。参加した子どもたちは、活動を通じて「命」の始まりを肌で感じ、それが成長していく過程への期待と責任感を学びます。また、他の参加者やガーデンスタッフとの自然な会話の中で、協力することの楽しさや、コミュニティの一員であることの温かさを感じ取っていたようでした。

「次にガーデンに来るときは、芽が出てるかな?」「毎日お水をあげに来たいな」といった声が聞かれ、今回の体験が子どもたちの心に深く刻まれたことが伺えます。春の陽光の下、新たな命を育む体験は、子どもたちの豊かな心を育み、自然への感謝の気持ちを育む貴重な機会となりました。これからも「子どもと育てる自然体験ガーデン」では、このような心に残る活動を企画してまいりますので、ぜひお気軽にご参加ください。