土のふかふか探検隊! 地中の小さな命と出会う秋のガーデン
土のふかふか探検隊、いざ出発! 地中の小さな命と出会う秋のガーデン活動レポート
秋風が心地よい季節、「子どもと育てる自然体験ガーデン」では、子どもたちが土の中に秘められた不思議な世界を探検する特別な活動を開催いたしました。今回のテーマは「土のふかふか探検隊! 地中の小さな命と出会う秋のガーデン」。豊かな土壌の下に広がる、目には見えないけれど大切な命の営みを五感で感じ、学ぶ一日となりました。
土を掘り進める子どもたちの好奇心
活動が始まると、子どもたちはまず、ガーデンの土がどのような手触りや匂いを持っているのかを、そっと触れて確かめるところから始めました。「冷たいね」「なんだかいい匂いがする!」といった声が聞かれ、早くも土との対話が始まったようでした。
小さなスコップや手袋を手に、いよいよ土の探検開始です。柔らかい土を少しずつ掘り進めていくと、「いた!」「動いてる!」という歓声があちこちで上がりました。子どもたちの目の前には、ミミズやダンゴムシ、ワラジムシといった小さな生き物たちが姿を現します。最初は恐る恐る見ていた子どもたちも、次第に好奇心に勝り、「優しく触ってみようか」「どんな風に動くのかな」と、じっと観察する姿が見られました。保護者の皆様も、子どもたちと一緒にしゃがみ込み、発見の喜びを分かち合っていらっしゃいました。
発見から学ぶ、命のつながり
ただ生き物を見つけるだけでなく、私たちはそれぞれの生き物が土の中でどのような役割を果たしているのかを、子どもたちに分かりやすく伝えました。例えば、ミミズが土を耕し、植物の成長を助けていること、落ち葉が土に還り、新しい命の栄養となることなどです。子どもたちは、自分たちが掘り出した小さな生き物が、ガーデンの豊かな実りを支える大切な存在であることに気づき、目を輝かせていました。
土の匂いを嗅ぎ、その湿り気を感じ、手のひらで土の温もりを味わう。まさに五感をフル活用した学びの時間です。土の中には、微生物や植物の根っこなど、さらに多くの命が息づいていることも学び、子どもたちは自然の奥深さに触れることができました。
土と遊ぶ、豊かな創造の時間
生き物の観察が終わった後も、子どもたちの土への興味は尽きません。土を水で練って泥だんごを作ったり、土をキャンバスに見立てて木の枝でお絵かきをしたりと、自由な発想で土遊びを楽しみました。泥だらけになった手や顔も、最高の笑顔で輝いており、その姿は私たち大人にとっても、心に残る光景でした。
この活動は、子どもたちが自然の循環を理解し、命の尊さに気づく貴重な機会となっただけでなく、共に土を掘り、発見を分かち合う中で、参加者同士の温かい交流も生まれました。保護者の方々からも、「普段なかなかできない体験をさせてあげられて嬉しい」「子どもが土にこんなにも興味を持つとは思わなかった」といった嬉しいお声をいただきました。
「土のふかふか探検隊」は、ガーデンの土が単なる「地面」ではなく、様々な命が共生し、育ち合う「生きた場所」であることを教えてくれました。これからも「子どもと育てる自然体験ガーデン」では、子どもたちが自然と深く触れ合い、豊かな心を育む活動を企画してまいります。ぜひ次回の活動にもご期待ください。